Linux 上で R を使う場合には、Emacs に ESS というパッケージを載せて、ESS 経由でR を利用すると便利である。Windows の場合はどうだろうか。ちょっと調べたが、学生もできて、自分もできる可能性があるのは、Meadow + ESS + R という組合せだと判断した。インストール記録などを残す。Meadow は、Emacs から派生した Windows 用のエディタである。
1. Meadow2.10 (Emacs-21.4相当) の導入。
1-1. Meadow とは : http://www.meadowy.org/meadow/wiki/
1-2. ダウンロード
http://www.meadowy.org/meadow/netinstall から
Meadow 2.10 の setup-ja.exe をクリック。ダウンロード。 実行。
このとき、必要に応じてプロキシを設定する。
1-3. パッケージの選択画面で、とりあえず、
ms-fonts-ja, ms-gothic12, pukiwiki-mode を選択。
他に、misc, imagemagick などはあらかじめ選ばれている。
※ この選択はあまり意味がないのかもしれない。
1-4. セットアップ完了後、
今すぐ install.exe を実行しますか
今すぐ ImageMagick をインストールしますか
と聞かれるので、両方ともチェックして終了を選ぶ。
1-5. ImageMagick と Meadow のインストールが始まるので、適切に対応する。
1-6. Meadow(の Version 2.xx である Meadow2 ) を起動。C-x C-f と入力。~/bin と表示されるのを編集して ~/.emacs に変更。エンター。
C-x i で、c:/Meadow/dot.emacs.ja を入力してエンター。C-x C-s で保存。
※ C- と書いたのは、Ctrl キーを押しながら、の意味。たとえば、C-x は、Ctrl キーを押しながら x を押す。
1-7. Meadow を起動して、画面の様子が変わったことを確かめる。
※ 問題なさそう。
2. R-2.3.0 の導入
2-1. R について http://www.r-project.org/ を参照。
2-2. http://cran.md.tsukuba.ac.jp/bin/windows/base/R-2.3.0-win32.exe
をダウンロード。実行。
2-3. パスを通す。
http://pocketstudio.jp/win/xp/path.html を参照して、
スタート > マイコンピュータ で右クリック > プロパティ > 詳細設定 > 環境変数 > システム環境変数 > path を選んで編集。
c:\Program Files\R\R-2.3.0\bin; を追加
3. ESS の導入
3-1. パッケージの取得
http://stat.ethz.ch/ESS/downloads/ess/ から、ess-5.3.0.zip を取。
3-2. 取得したパッケージの中身を、c:/Meadow/site-lisp/ 以下に解凍・展開。
※ ダウンロードされたものをクリックすると、ess-5.3.0 というフォルダがあるので、
これを、スタート > プログラム > アクセサリ > エクスプローラ を使い、c:/Meadow/site-lisp/ 以下にコピーする。
3-3. ~/.emacs に、
(require 'ess-site)
(setq ess-ask-for-ess-directory nil)
(setq ess-pre-run-hook
'((lambda ()
(setq default-process-coding-system '(sjis . sjis))
)))
を追加。(cf. http://r.nakama.ne.jp/R-2.1.0/config/win32/dot.emacs.el)
※ 上記の部分をマウスで反転させ、編集のコピーで、コピーバッファにためる。
次に、Meadow を立ち上げ、C-x C-f を入力後、~/.emacs を指定。エンター。
その後、カーソルで、ファイルの一番下まで移動して、C-y で貼り付け。
C-x C-s で保存。
これで完成。Meadow を起動し、M-x R で R が起動できればOK。&br;
※ M- は、「Altキーを押しながら」の意味。たとえば、M-x は、「Alt キーを押しながら x キーを押す(xを入力)」ということ。